渋谷区から横浜市神奈川区に引っ越しました。
あいかわらず賃貸です。
日本の賃貸はたいへんです。
保証会社を利用するのが一般的なのですが、保証会社の賃借人を見る目というのははっきりしており、
公務員・医師・弁護士>企業に10年勤めている人>>>>>>>経営者
です。
基本、経営者は「明日どうなるかわからない奴らで、ちょっと無理したところに勘違いして借りたがるアホども」といった感じに見られます。
だいたいあってます。
しかも決算3期未満の会社経営者はさらにゴミ。会社を適当につくったって、2、3年はもちますので・・・。
「海外で10年以上、会社をやっている実績があるじゃないか」、と思う人もいるかもしれませんが、海外の実績というのは全く「見ない」です。
海外の会社の資料を出しはしましたが、たぶん、審査機関は、資料を開きもしていないでしょう。
審査に使うものは、日本の公的文書、つまり、決算書、納税証明書(源泉徴収票は、経営者の場合は、勝手につくれてしまうということで、不可)。
それと、CICといったクレジットカードの信用情報まで照会されました。
自分の信用情報は見たことがなかったので、試しに1000円だかを支払って取り寄せて見てみました。
数社分のクレジットカードの支払い履歴(額は載っていないが、遅延なく支払ったかどうかだけ)が3年分、掲載されておりました。
月賦払いやリボ払いなども、一度やると3年は記録が残るので、賃貸組は月賦払いやリボ払いはやめたほうが無難でしょう。
海外からもどってきたばかりの駐在員や、ベンチャー系の人は、日本で賃貸するのは大変です。
前年の日本での収入がありませんので、審査の土俵に乗りません。
「銀行に3000万円入ってるから、これで通せや」といったとしても、「そんなもの知人からかき集めれば、なんとでもなる。チーン」と言われるでしょう。
「じゃあ1年分前払いするから、貸せや」と言ったとしても、「そういう問題ではない。チーン」
審査期間は「支払いに問題がないだけでなく、面倒なトラブルを起こさない賃借人」を求めており、それを証明するものは、勤続10年という履歴、ある程度の固定収入を証明する公的書類、クレジットカードの信用情報というわけです。
ゴリ押しをしてくるような賃借人はまっぴら御免なのです。
私は、今回の横浜の物件に決まる前、最初に綱島の某物件を申し込んだのですが、保証会社の審査にすら進まずに断られてしまいました。
おそらく、別の申込者がいて、そっちは固いステータスの方だったか、あるいは、管理会社が自力で見つけてきた申込者がいて両手取引を優先したかの、どちらかだったと思います。
とにかく審査にすら進むことができず、このままだと借りられるところが無いのでは、と2,3日ウツってしまいました。
フィリピンでは、こういう入居審査というのは全くありません。金を払えば誰でも契約できます。
大家が不安を感じる場合は、多めの前払いを取られたりしますが、基本、カネで解決です。
日本の入居審査は、かなり独特といえます。
厳しい審査には良いこともあり、分譲マンションではなく賃貸マンションであれば、全入居者がその審査を経てきた人のみ、となるので、変な人が隣人になるリスクが減るというメリットがあります。
そしてペット。
日本でペット可のマンション物件は、20件に1件も無いと思います。
この点でも大変苦労しました。
おかげ様で、現在の住居はたいへん快適。
50歳、神奈川県民、心機一転、頑張ろうとおもいます。
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なおったとおもいまつ