3月26日の号でこのメルマガを借りて『起業宣言』をしたが、延期することにした。
一度決めたことを延期するのは、あまり格好のいいものではないので、わざわざこんなことを書かないで、自然消滅してしまおうとずっと思っていた。しかし起業することに関して、いろいろな方から頂いた声援を無視するようで気持ちが悪かったので、ここで延期したことについても書くことにした。
理由は、日本の本社が、私が今いる現地事務所の惨状を、ようやく理解し、本気になってくれたから。あるいはそのように私の目に映ったからだ。
客観的事実としては、去るはずだった私が残り、残るはずだった社長と副社長が揃って帰国した。なんと着任からわずか半年での帰国だ。
そして新しく社長としてやってきたのが、驚くことに私が会社で唯1人尊敬する人物だった。このメルマガの3月2日号『カルトを作れ』で題材にした人物でもある。親会社は、ようやくAクラスの、それも超がつく人物を送ってきてくれた。
ああ、これでこいつらもなんとかなると思うと、本当に嬉しくて、そして痛快で、何度も涙が出てきた。
ここまで状況が激しく変わったのであれば、もう少しひとふんばりするのが男だろうと思い、退職を延期した次第だ。
●あまり自分の会社のことをこういうところで書くべきではないと思うので、これくらいにせねばならないのだが、フィリピンという国に事業を広げたいと考える会社の人には、よく覚えておいていただきたい。
BクラスやCクラスの人物でごまかせるほど異文化での事業は甘くないということだ。外国の事業所でのトップに立つ人間は、いくら規模が小さくても、日本から出すのが惜しいくらいのAクラスに限る。
会社の中での立ち回り方ばかり覚えて20年も30年も過ごしてきたオッサンには、外国の異文化においては手も足も出ない。
しかし、私はすでにフィリピンに延べで6年。この事務所での業務に既に新鮮味もなく、かといって日本での業務にはさらに興味が無い。
独立して同じ事業を、という考えは消えたわけではないが、どうも着地点がありありと想像できるだけに、興奮度がやや下がってきたのも事実だ。
2005年は、いよいよ本当にどうするのか、道探しの1年になりそうだ。
というところで、みなさま1年間お世話になりました。
来年もまたよろしくお願いいたします。
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