フィリピンの高速道路は後続車のライトで新聞が読める。
夜間にSouth Super Highwayを 運転するのは非常にキツい。
ライトが眩しいのだ。
高速の中央分離帯に、対向車のライトを遮蔽する板というシャレたものが無いので、まともにハイビームを食らいっぱなしだ。
後続車も5台に1台はハイビームだ。
対向車がハイビームだと、自分もハイビームにしないと前がよく見えないので、ハイビームにする。
するとその対向車も眩しいからハイビームにする。
するとその対向車が、ハイビームにし、またその対向車が、、、あっというまにハイビームだらけ。
ハイビームがいけないとわかっていても、自分だけルールを守ってロービームにすると、正直者が馬鹿をみる格好になる。だから結局みんなハイビームにする。
ああ、これ「社会的ジレンマ」にでてきた現象のひとつだ。
たとえばフィリピン名物、交差点における”にっちもさっちもいきません状態”。
これも社会的ジレンマで説明できる。
だれかが、「ここはスペースを空けておかないと、ほかの車が通れなくなるから、1台分空けておこう」と善良なドライバーがスペースを空けたとする。
その意味を理解できない馬鹿ドライバーが、「ラッキーここのスペースに頭突っ込んじゃえ」と頭を突っ込む。
そういうことが何回か続くと、その善良がドライバーは「スペースを空けても無駄だ。馬鹿ドライバーに取られるだけで意味が無いから、スペースを開けるのはもう止めよう。」と考える。
こうして全員が馬鹿ドライバーになる。わざと気を利かせてスペースをあけると馬鹿をみるからだ。

フィリピンに馬鹿ドライバーが多いからといって、悲観することは無い。
こういった社会現象は、あるときを境に急に変化するからだ。先の例で言えば、「交差点でスペースを空けるドライバー」が、例えば4割くらいになると、そこから9割までは短期間に割合が増加すると考えらる。
ま、その最初の4割が大変なワケだけど。。。
それを考えると、日本の文化(今はどうか知りませんが)は、やはり世界にも例を見ない高度に成熟した文化であると思います。
コメント (2)
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いつもなかなか鋭い視線に感心しながら楽しみに読んでおります。
Khan {304} 2007 年 7 月 30 日 @ 1:36 PM果たして最初の4割に達するのに、何年、何十年掛かるのでしょう。
確かに昔の日本も運転マナーは悪かった。
やたらホーンは鳴らすは、神風タクシーなんてのもおりました。
フィリピン人にはあまりにも天動説の持ち主が多いので
永遠に4割に達しないのではと悲観的になることが多いです。