鉄は国家なり ペソ高もそろそろ終わる
2007 年 7 月 30 日

以前、会社でフィリピン人たちに、”鉄骨”の話をレクチャーするのに、鉄はどうやって作るのかということをネットで調べたことがある。

このとき、鉄は国家なり、と言う言葉がはじめてわかった。

鉄の原料は、鉄鉱石。オーストラリアなどから輸入している。
鉄鉱石の価格は1トンあたり8000円くらいなのだそうだ。
1トンの鉄鉱石を精製すると、0.6トンの鉄ができる。
だから1トンの鉄は、簡単に言って13000円の鉄鉱石からできてる。
建築資材の鉄骨はいくらで売れるかというと、1トン10万円くらいだ。

おお、これで10倍の付加価値だ。

鉄を使って自動車を作ると、1トン当たりだいたい150万円だ。
これでさらに15倍の付加価値。鉄鉱石から見れば10倍X15倍=150倍の付加価値だ。

鉄を作るには、鉄鉱石を運ぶ”船”、精製する”電力”などが必要で、国を挙げての総合力が必要だ。
150倍の付加価値。これが日本が高度成長期にやってきたことなんだ。。。。

「フィリピンに製鉄所が無いだろ、だからいつまでも国が豊かにならないんだよ」と話したが、みな、ポカーンとしていた。

フィリピンは出稼ぎに忙しいが、出稼ぎと言うのは非常に効率が悪く、毎月10万円仕送りしている人でも、1時間あたり568円の収入でしかない。

100人出稼ぎしても、10,000人出稼ぎしても、ただ人数に比例するだけであり、加速度的な効率上昇があるかというと、何も無い。100倍の外貨が欲しければ、100倍の子供を生んで、海外へ行って頂くしかない。

対して製鉄所は、ものすごいオートメーション化が進んでいて、工場に人がいない。
もう数人で全部の工場を動かしているんじゃないかと思うくらいに、人が少ない。

この差だ。

聞いた話では、フィリピンに製鉄所を、というプロジェクトは昔からあったそうだが、あまりに巨額で長期的な話なので、すぐにたち消えてしまうのだそうだ。

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こういう脆弱な国家基盤に言及する人は非常に多くて、外国人のほぼ100%の人が「フィリピンは50年たってもどうにもならない」と言う。つまり、フィリピンに本当の価値を感じて投資している人なんていない。

ペソ高に関しては、もう、ほとんどの人は、「これはおかしい」と思っている。ユーロ高とはワケが違う。

僕自身も、為替や経済の知識は無いけれど、今のペソ高はあっという間に元に戻ると思っていて、それも、砂の山が崩れるがごとくに、あれよあれよという間に下落すると思っている。フィリピンに投資しているところは、今か今かと、引き際を狙っているんじゃないかな。

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2ちゃんねるで、ペソ高に関して、非常にうまい表現を見つけたので転載します。

「(ペソ高の要因は)OFWの送金なんて関係ないよ。
昨今の韓国と同じ理由、実質的な経済活動とズレてるでしょう?
市場から見放されてるというか、完全スル 。
あるいみ為替投機対象。いくら為替が上がっても他の国も、自国の金持ちも困らない、儲かる。
困るのは中間層とそれを支えている出稼ぎ組とピン中おやじ。
大部分の貧困層は田舎で自給自足に近い形だからこまらない。

そうそう、フィリピン経済はおもちゃにされていると言う気が、すごくしますね。

一流経済アナリストの言うことは全く信用しませんが、この意見には同感です。

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