もうかれこれ、半年くらい、AutoCADのカスタマイズに没頭しています。
AutoCADというのは、世界中で使われているCADソフトで、いまだに建築系ではよく使われています。
日本だと、フリーのJWCADも多く使われていますが、フィリピンではCADといえばAutoCADを差すくらい、浸透しています。
このソフトは、購入したら即使い物になるかというと、まったく使い物になりません。いわゆる、カスタマイズを施してやっとソフトの真価が発揮されます。カスタマイズをしない”素”の状態で平面詳細図を書くのと、バリバリにカスタマイズをした状態で平面詳細図を書くのとでは、おそらく3倍以上の時間の差がでるのではないかと思います。また、カスタマイズの利点は、時間の短縮だけでなく、誰が書いても同じレイヤー、同じ色、同じ太さ、同じ表現方法にできるので、間違いが極端に減るという点が挙げられます。
カスタマイズの方法には、AutoCADの場合、なんと3種類あります。
1:ObjectARX(C++言語に近いらしい。非常に処理が高速だが、難解)
2:Visual Basic (わかりやすいが処理が遅い)
3:autoLISP(LISP言語。わかりやすく、まあ処理も高速)
他にもショートカットやいくつかのコマンドを組み合わせるような「プチ・カスタマイズ」なんてものはAutoCADにとっては朝飯前で、こういった充実したカスタマイズ環境が昔から用意されていたためにシェアを保ってきた、ともいえます。
私は今、3番目のautoLISPによるカスタマイズに取り組んでいます。
autoLISPの書籍を2冊購入したのが2006年6月。(書籍といっても、本格的なautoLISPの本は日本に2冊しか存在しません。)それがフィリピンに届いたのが8月くらいだったかな。
まったく知識ゼロの状態からはじめ、毎日インターネットで情報収集しながら、毎日毎日、家にこもってプログラムを書いています。
私はいずれCADの会社を作る予定ですが、どうしても作図に使うソフトが必要になるため、自分で開発をしているという状況です。まるで寿司屋を開店するために、米の品種改良からおこなっているような気の遠くなるような話です。
なぜ自分で開発するのかというと、
1:だれかに頼むと非常にお金がかかる。
2:ちょっと変更するたびにお金を取られる。
3:一番使いやすくなるまで心ゆくまでカスタマイズしたい。
4:autoLISPに魅了された。
という理由からです。

私の生まれて初めてのプログラムとの出会いは、1988年ころ、東大の教養学科で学んだTurboPascalでした。
その知識を家庭教師のアルバイトに生かそうと、あらかじめインプットした英文の中から自動的に10個を選んで印刷するプログラムを作って使ったりしました。当時は高島屋の配達のアルバイトもしていたので、目的の家をすぐに見つけるために、「伝票の住所を打ち込むと、住宅地図の何ページのどこに載っているかを検索するプログラム」も作りました。(全部の住所を打ち込んで、ただ検索するという芸の無いものでしたが。)
その次はVisual Basic for Excelで、これは会社の従業員の出勤・退社時間の計算から給与計算、休暇、残業申請までをストレートで行えるようなプログラムを作りました。150人の社員に対し4年間くらい稼動させ、今でも使っているはずです。2003年くらいのことです。
その次に出会ったのがこのautoLISPですが、ほかのプログラムとは違い、妙に自分にフィットするというか、まさにストライクゾーンでした。単純明快フレキシブル、動作が正確かつ高速、しかしながら無限の可能性があります。Visual Basic for Excelのもっさりした感じや意味不明のエラーが一切無く、非常に使いやすいプログラム言語です。
(続く)
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