初めてのPJが終了しました。
場所は関東某所、24階建て、超大手デベロッパーのオフィスとマンションの複合建築。
平面詳細図、矩計図、断面詳細図、展開、天伏、階段、防水・断熱・ガラス厚、建具キープラン、リスト、あとは一般図のメンテナンスなどを行いました。
一式でちょうど100枚、費用は130万円でした。
作業時間は1300時間ほどだったので、今のペソ相場を考えると170万円くらいもらわないと割に合わないのですが、今は我慢して、そのかわりペソが下がってもこのままのレートでやって行きたいと思います。(やはり日本のクライアントは”半額”でなければ、喜んで海外に出したがりません)
一式作図だと、もちろん規模にもよるのですが、不思議なことに、だいたい一発目の納品は100万円 140万円くらいになるようです。(全て、一般図をもらい、詳細図を一式書くという仕事で一般図自体は書きません)
おそらく、発注側の情報を出せる量に限界があって、一度に200万円も300万円も書かせるほどの情報を決めきれないのだと思います。
これで1ヶ月くらいすると、プラン変更、減額案、などいろいろ出てきてまた一式の変更を行いますが、それは別途料金で、大体100枚で30万円くらいになります。

これが当社のCAD室。9台のCPUがあります。CPUはDualCore、LCDは22インチワイド。このワイド液晶がすこぶるいい!ダブルモニターよりも22インチワイドのほうが使いやすいようです。
サーバーは別の部屋にあり、ネットワークでつないであります。
スタッフ用にDSL別回線を常時接続されているので、仕事が終わっても、自分の部屋のように使っています。(というか、オフィス用にひいた回線が遅くて使い物にならないので共用回線にし、代わりに自分は住宅用のDSLを引っ張って自分ひとりで使っています。これなら、こいつらがいくら使っても私には関係ないしね!)
温水シャワー、トイレ、キッチン、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、冷水機、簡易ベッドもあります。泊まりたければ、泊まっていけと。
パソコン関係は、全てギルモアのPC-Optionで買いますが、トラブルは一度も無し。非常にいいです。
図面一式を請けて、まず最初に書く図面は”矩計図”。
こいつを書いてしまえば、建物全体が頭に入り、どこがあいまいなのかがよくわかります。
ところが、構造図一式がこの時点で存在する方が稀で、たいていの場合、構造図すらない。
決まっているのは「S造です」とか、「外壁はPCになると思います」、とかそういう感じの情報のみ。それでも何か書かなければいけないところに意匠図の難しさがあります。

その次は平面詳細図へ突入ですが、平面詳細図を書くにはこのような壁種別の色塗りが必要。10階建てのビルだと、この色塗りに丸1日以上かかります。
これはどうやってもフィリピン人には任せられません。なぜかというと、日本から来る資料が食い違い、間違いだらけ、古いものと新しいものがごっちゃごちゃ、かなりの部分を、経験で判断・整理しなければならないので、5年や6年日本で働いたとしてもどうにもなりません(オマケに全部手書きの日本語)。
これが終わってしまえば、もう作図一直線。この色塗りがしっかりしていると、もう、早い早い。
なので、たとえ色塗りに2日かかろうが3日かかろうが、あいまいなものでスタートさせるより結局は、時間をかけて色塗りしたほうが早く終わります。
あと、難しいのが建具リスト作成。建築の中でも建具リストの作成は経験10年以上じゃないときついといわれます。建具のナンバリングの流儀、材質、塗装、錠前、ヒンジ、法的規制などなど、慣れていないとなかなか一発で原稿を書けません。(私も慣れているとはいえませんが。。。)
しかしながら、ルールは割と明確なので、頭がよくて融通のきくフィリピン人になら教えられるのではないかとは思います。
来年に本格稼動いたします。ご興味のある方はメールをください。
info@offshorecad.com.ph
林 秀生
ところで一般住宅の作図、なんていうのは興味ありますか?
NVCMI {562} 2007 年 11 月 20 日 @ 5:03 PM日本側のアフィリエイトの顧客で盛んにアプローチしてくださっているところがありますが、弊社の実力の無さゆえ昨年中はやむなくお断りしていた次第です。 年間おおよそ500棟くらいのデマンドがあります。