『全ては夢から始まる』
2007 年 3 月 14 日

先日、僕が辞めた会社のスタッフ10名くらいと、深夜までスターバックスで話したことをメルマガで書きました。

このときの会話で、私が大きな驚きを感じたことを書きます。

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雑談の中の話の流れで、当然のことながら『Shuseiさんは会社を辞めてこれからどうするのか』という話になりました。
私は、いつも考えていることをそのまま話しました。

「まずはプログラム作るだろ。図面を書く会社を立ち上げるだろ。そんでまあまあ軌道に乗ったらマネジメントの会社をやりたいんだな。
君たちくらいのチームワークがあれば、どんな業種にも応用が利くから、図面だけじゃもったいないんだよ。」
・・・それからさ、お前らフィリピン人は、やっぱり海外に行きたいだろ。
だからさ、ある程度のレベルになったらスタッフを海外に送ってさ、また2年したらフィリピンに戻してさ、2年くらい働いてまた海外に送ってさ。
な、そうしたらけっこういいだろ。これぞライフタイム・サーキュレーションだぜ。オレは一生使い続けるんだ。わはは。」

私は自分のビジョンを語るのが大好きなので、勝手に思うままにしゃべっていました。

すると、その場にいた全員が話をやめて、こっちを向いているのに気づきました。
10人が10人、みんな真剣に話に耳に傾けていました。

「なんだよ、お前ら、どうしたの?」

「・・・すみません。みんな、今の話、すでに頭の中にイメージしてしまいました。今、考えが変わりました。」

「なに言ってんだアホ。夢だよ夢。おれはまだ会社も無いんだ。夢を言っているだけだよ。ワハハ。」

「わかっています。でも、全ては夢から始まるんです。」

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この話の中でフィリピン人が私の発言のどの部分に注目したかというと、「ライフタイム・サーキュレーション」という部分です。

「家族を支えるためには海外に行かなければならない。しかし、ずっと行きっぱなしではさびしいので、たまには家族の顔を見にフィリピンに戻りたい。でもフィリピンに戻ると、その間は収入が無いので生活が苦しい。」
これは全ての出稼ぎフィリピン人が抱えているジレンマです。
そしてもうひとつ、フィリピン人というのは、限られた仲間と、ずーっとずーっとツルんで生きていくという傾向が非常に強い。日本人は、所属が変われば疎遠になりがちですが、フィリピン人は会社を辞めても生活する国が変わっても、とても強い結びつきを保ちながら生きていくんです。
だから、限られた数の、気心の知れた仲間と一生ともにに働き続けるというのは、フィリピン人にとってとてもマッチするんです。このメンタリティーは、多分中国人やインド人とは大きく異なるのではないでしょうか。だからこそ、私は本気でアウトソーシングをやるなら依然としてフィリピンが一番だと思うのです。(その後の調査で、『海外2年フィリピン1年のサーキュレーション』がほどよくいい感じである、というところまでわかりました)

そういう夢のような会社があったらいいな、とみんなが感じたからこそ「全ては夢から始まるんです。」という言葉が出てきたのだと思いました。

それにしても、この「全ては夢から始まる」という言葉、すごいとおもいませんか?

ビジネス書とか自己啓発の本を読めば必ず出てくるこのフレーズ。
ビジネス書を読んでいるとはとても思えないやつらが、さらりとこういうフレーズを口に出すことは、とても衝撃的です。

フィリピン人のほうが時として本質を掴んでいる、と感じるのはこういうときです。
他にも、会社で毎年スタッフに書かせるコメントも、非常に洞察力に優れていて、うならされることが多い。
こいつらはバカっぽいけど、決してバカじゃない。実に真剣に人生を見つめている。

僕は、今の日本には 『夢を摘みとる魔物』 が棲んでいると思います。
どこもかしこも窮屈で、身動きが取れない。
そんなところで夢を見ろという言う方が無理かもしれない。
だから、歴代のフィリピン赴任者は、みんな例外なくフィリピンに何度も遊びに来る。
日本の若者には、「夢を見る回路」を自ら断ち切って、ただただ会社に通って年をとっていく人がとても多い。
無気力・無感動・無意思。
日本全体に、「夢なんかみてないで、毎日働け」という雰囲気がただよっている。
特に東京。
一生懸命働いて、お金を貯めても、車とマンションしか使い道を思いつくことができない。

「全ては夢から始まる」

なんとも非科学的な言葉に聞こえるけれども、実はとても理にかなっている言葉だとおもいませんか。

ふだんから「ああなりたい」という夢を持っていると、おのずと、発する言葉や行動がそっちの方向へ向かっていく。
例えば、今の部署から移動したいとずっと思っていると、その思いは発言なり行動なりに必ず現れるから、やがては周りの人を動かして、いずれは異動になる。
例えば、ヨドバシカメラに売っているプレイステーションを買いたいと思ったとする。
なにか目標がある人なら、「今はこんなもので遊ぶ時間は無い。」と思い、買わずに踏みとどまる。
何も考えていない人は、プレイステーションを買って、何百時間という時間を浪費する。

毎日、毎日、いくつかの選択肢があって、その選択肢を、夢に向かって選んでいくのと、ただ漫然と選んでいくのとでは、数年で大きな差が出てきます。

夢のある人と話すのは楽しいですね。
それが日本人であってもフィリピン人であっても、常に何かを考えている人というのは、引き出しにいつも何かをしまっているから、叩けばポンポンとそれが出てくる。これは話していて面白いですね。

コメント (6)

夢のある人と話すのは楽しいと思います。
夢のある人ってなかなかいないのもほんとです。
僕は夢のある人を友達として探してくのが好きです。
日本人の駐在員でも出張者でも夢を語ってくれる人って
少ないです。
そういう人に夢の話を長々としても
いやがられることも多い。
夢は口にださないとだめだな、とも思います。
心に思っているだけでは実現しない。

tom in manila {42} 2007 年 3 月 14 日 @ 6:53 PM

アラバンにはGYMで週1回くらいは
夜行ってますので、お暇なときよろしくお願いします。

tom in manila {43} 2007 年 3 月 14 日 @ 6:54 PM

え、そうなんですか。fitnessfirst?コンドはいついらっしゃいますか?100ccのホンダに乗って、スターバックスまで行きますよ。僕はずっと家にいます。

Shusei {44} 2007 年 3 月 14 日 @ 10:43 PM

全ては夢から始まる・・・・とてもいい言葉ですね。

夢を一つ一つ実現させていく過程で、自分自身がかなり努力しなければ簡単には夢は達成しない

「夢の引き出し」に今何個の夢が入っているか時々自分自身をチェックしてみる必要がありそうだ。

Genyou {45} 2007 年 3 月 15 日 @ 6:44 AM

いいですねえ!いいですねえ!
最近のフィリピン人は少しづつ変わってきているのですねえ。
付き合ってきた人たちにもよるのでしょうが、10年前はじめてこの国で暮らしはじめた時、殆んど、その日暮らしの達人のような人が多いのが印象でした。
来週の1000ペソより今日の50ペソを選ぶような人がたくさんいました。
きっちり将来のビジョンを考えて生きていくということは、たいへんすばらしいことですね!。
皆そうなれば、本当にこの国はもっと良くなるでしょうに……。
未だ「来週のことをいうと鬼が笑う」というフィリピン人がまだまだ沢山いますけど…….。
でもなんとか少しづつでも良くなっていくことを祈る毎日です。
Shuseiさんならきっと、皆に夢を与えることの出来る経営者になられると思います。
頑張ってください!!!

moimoi {46} 2007 年 3 月 15 日 @ 7:58 AM

直メいれときましたんで、見といてください。

tom in manila {47} 2007 年 3 月 15 日 @ 7:18 PM
 

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