今日は一日、やる気が全然でなかった。
専門用語で言えば、「プチ・ウツ」
なんかすごーく、自分を安売りしてきたような気分になってしまい、落ち込んでしまったのでした。
でもよく考えれば、開業したばかりなのに、毎月130万円くらいの売り上げが2ヶ月続いたので、受注産業としては奇跡ともいってもいいくらいの立ち上がりだ。「安すぎた」なんて、少しでも思ってしまった自分が、非常に情けない。お仕事をいただいたかたに、とても失礼なことだ。ごめんなさい。明日からがんばります。
今日は朝からスタッフを集めて、「海外の仕事を受注していきたい。」と言う話をした。
話は弾み、彼らからいろいろなアイデアが出た。
多分、僕はスタッフにこうやってものごとを相談をしたり、マネジメントに少しだけ巻き込みつつ、本人たちのやる気を引き出すことにかけては天才なのだと思う。でもほとんどの発言は、参考程度にしか聞かないので、あまり意味は無いのだが、雰囲気作りというか全員の士気を高め、同じベクトルに持っていくには、こういうブレインストーミングは非常に役に立つ。
うちの会社の廊下には、声をかけていただいた企業のロゴを紙に印刷し、貼り出してある。
今のところ4枚しかないのだが、その1枚1枚に”
“We”
“Get”
“More”
“& More”
とでかく書いてある。
「おれたちゃ、顧客を取りまくるぞー!」という意気込みを絵で示してある。
すると、部下の1人が、「会社の名前じゃなくて、国ごとにしましょうよ!シンガポール、ドバイ、オーストラリア!」なんて言いだした。
私の構想は、海外に散らばっていったフィリピン人たち、あるいは、これから散らばっていくだろうフィリピン人たちを営業窓口にして、仕事を取ってきちゃおう、というものだ。本人たちにはもちろん、こっそりコミッションを払う、なんていうことも考えている。
以前勤めていた会社から海外に散っていったやつも、フィリピンに帰省すると、もとの会社に顔を出すのではなく、まだ出来たばかりの僕の会社に顔を出してくれる。だから、海外の情報はほうっておけばどんどん入ってくる。
僕とフィリピン人スタッフの関係は、「駐在員とローカルスタッフ」なんていう希薄なものではなく、「戦友」という関係に近い。久しぶりに顔を出したやつらと、6年も前の思い出話をしたり、あいつはもう子供が出来た、とかそういう話をする。もし、この構想がうまくいくと、7年越しの壮大なストーリーとなる。
海外の仕事をすることのメリットはもう一つあり、それは日本人がいなくても動くと言うことだ。
私1人では25人が限界。それ以上になると、おそらく、顧客満足度が下がる。
すると、その先に展開しようとすると、日本人を雇わなくてはならないのだ。
僕はフィリピン人には甘いけれど、日本人、それもリーダーとしての日本人を雇うとなると、相当厳しい注文をつけると思うので、満足できる人材を見つけることが出来ないような気がするのだ。
すると、永遠に25人のままやっていく可能性が高くなり、それではビジョンもへったくれもない。
それが長い間の懸案事項だったのだが、海外進出することで、それが一気に解決する。
今日は残業もそこそこに、「おい、おめーらでかけるぞ。ハイ・ストリートでディスカッションをやる」といって、スタッフを車に詰め込んで、日没後のボニファッショのスターバックスへ行った。
(もちろん飲み物は私が支払うのだが、社内で会議をすると1人80ペソとか120ペソとかの残業代がかかることを考えれば、かかるお金はほとんどかわらない)
頭の中にいろいろなモヤモヤがあって、じっくり考えたいときは、やはりスターバックスに限る。
特にハイストリートのスタバは、町の喧騒から離れていてフレッシュな頭で考えられる。
そして、彼らが普段は来ないようなスタバで、ちょっと特別な感じでざっくばらんに話をするというのは、なんともいいものだ。
(土曜日の夜などは、ガキが多くてどうにもならないので、そういう時は車を飛ばしてパソンタモ・エクステンションのスタバに行く。ここは客が誰もいないので、瞑想にふけるには最高の場所だ。)
さて、スタバで全員を集めて、まず最初に、今度の新規採用者のなかから最終選考まで残ったレジュメを15枚ほどならべて、「全部試したいんだけど、どうするべか」みたいな話をした。
キャパ的に、10人が限界なのだが、本当に賢そうで、素直そうで、切るにはもったいない若者が15人残ってしまったのだ。実は、秘書のメールボックスには、まだ開封すらしていないレジュメが200枚以上ある。もうさすがにこれ以上は無理だから、このへんで打ち切りにするが、あの中にも原石がゴロゴロしていると思うと、なんとももったいない。仕事があるわけではないのに、どうしても全部試したい。。。
なぜ400枚近いレジュメがほんの数日で集まったのか、とスタッフに聞いたら、まず一つは、偶然、卒業シーズンという時期にあたっておりタイミングが良かったこと。
それと、重要なのは、採用条件がゆるかった(というか無いに等しい)ことだそうだ。
(ここからはノウハウです)
広告にあまりしつこく「経験3年以上」「ナントカ学科卒業」「要ナントカ資格」と書いてしまうと、志願者のほうが、たとえその条件を満たしていたとしても「僕には無理そうだ」と思ってしまい、怖がって志願してこない。つまり、「志願者が7人しか来ない」とか「30人しか来ない」と言っている人は、よく広告の方法を見直したほうが良い。たいていの会社はローカルマネジャーにまかせっきりで、「いつものヤツ」を繰り返しているのではないだろうか。志願者がほしいと言っておきながら、広告の文面で「当社はこんなに入るのが難しい会社です」と、潜在意識の中で虚栄心を満たしていたりはしないだろうか。(実は僕はそうでした)
僕が今回、広告になんて書いたかというと、
「Experience doesn’t matter!」(経験?そんなのかんけーねえ!)
「We teach everything in our company!」 (すべてはここで教えます)
「Fresh Guraduate Only!」 (新卒のみ!)
「We need Honest, Obedient, Energetic person」 (正直で従順でエネルギッシュなやつ求む)
この広告を出したときは、スタッフには「これは求人広告ではなく、何かのプロモーションの宣伝だ」、と言われた。
僕としては、思ったとおりのことを、1分か2分で、一気にタイプして終わり。推敲も何もしなかった。
結果的にこの文句を読んだのかなんなのか知らないが、400人近くの志願者が、社員6人の無名の会社に集まったのだから面白い。
それと、書類選考しない、というのもポイントだと思う。
たとえば、ただのお供で会場までやってきたやつが、ついでに試験を受けちゃう、なんていうのも全然アリ。
だって書類は、面接のときまで読まないんだもの。誰にでもチャンスがあると言うことだ。
ふと、通りがかって、試験を受けていったやつもいる。
たとえ犬が試験を受けに来たとしても、点数がよければ面接まで行く可能性がある。
(ただしマウスが使えないから、実技で落ちる可能性大)
意図的に敷居を低くする戦略が必要なのではないかと。(そうだ、次回は”哺乳類に限る”って書くことにする)
新人研修は、おそらく、会社の活動の中で、もっとも大切なものだと私は考えている。
すべてはその数日間で決まる、とさえ思う。
この部分に、かなりのエネルギーを使うことになる。
もうそろそろ研修資料をまとめる時期に来ているのだが、メニューとしては
「オートキャド基本操作。特殊ショートカットなどの作図テクニックの習得」
「カスタマイズプログラムSpeedDraftの使い方」
「平面図、平面詳細図、展開図の作図練習」
「施工ビデオの視聴とパワーポイントによる解説、実物のLGSを使った組み立て練習」
「断熱、耐火被覆、防火区画、材料などの基本理論」
の5つを、1時間半ごとに、学校のカリキュラムのようにまわして教える予定だ。
それと、基本的な心得は必ず最初に刷り込む。
「ここにいる人間は、みんな兄弟である。兄弟どうしなのだから、分からないことは聞けばいいし、恥ずかしいことなどは何も無い。」とか「この会社で一番大切なものはチームワークです。チームワークを守れないAクラスよりも、チームワークを守るBクラスを評価します」というような、フィリピンの定番説法をカマすのも忘れてはいけない。
なんて、書いているけれど、内心、もうドキドキものだ。
10日間に及ぶ講演会のネタを作るようなものである。
うわ、すげー会社だ、と最初の1日で思わせることが出来るか。
聴衆を長期間にわたって引き付けられるか。
・・・
もう、ドキドキハラハラの第2ロケット点火準備です。
海外のお客さんをとるということは海外のCADの会社と競争することだと思いますが、フィリピンのCAD会社で海外を
tom in manila {700} 2008 年 4 月 22 日 @ 3:13 PMターゲットにしているところもあるのでしょうね?
そういうところはインドなどと競争しているんでしょうか。
global な戦いになっていくと思いますが、
おもしろいですね、そうなってくると。