アンケート結果:アウトソーシング拠点をつくりなおすなら
2007 年 4 月 24 日

6日ほど前に今、アウトソーシング拠点をつくりなおすなら、やはりフィリピンを選びますか?』というアンケートを行いまして、実に123名の方にお答えいただきました。ありがとうございました。

結果は下記のようになりました(アンケート自体はまだ進行中と思います)。

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私はこれをみて、けっこうびっくりしました。ダントツで多いのが「フィリピン」。次が、中国でもベトナムでもなく「日本回帰」。3位が「ベトナム」。上位に来ると思っていた中国はわずか2票。

一応、考察をつけてみました。

●秘密の花園フィリピン?

フィリピンにいる人は、自分で望んでフィリピンにいる人もいれば、会社に派遣されて気づいたらフィリピンにいた、という人もいます。
いろいろ小さなストレスはあるにせよ、「なんだ、けっこうみんなおおむね楽しくやっているじゃんか」というのが最初の印象です。

ここで仕事をして、本当にいやな思いをしていたり、希望を見出せなければフィリピンに票を投じるとは思えないので、84票というのは「とりあえず、うまく行っている人の数」「フィリピンをなんらかの形で肯定的に捉えている人の数」あるいは「ほかの国にはあまり興味が無い人の数」と考えてよいのではないかと思います。

昔、「フィリピンは秘密の花園」という言葉がありました。つまり日本ではとにかく危険というイメージしかなく、みんな来るのがいやなのだけれでも、来て見ると、あれれ物価は安いし、ゴルフはたくさんできるし、夜の遊びも楽しいし、治安なんてぜんぜん問題ないし、スタッフも明るいし、フィリピンけっこういいじゃんか、となる。親会社には「こんなところ最悪だ、たまらん、早く帰りたい」と言っておきながら、「実はあと5年くらいいたい」と思っている人がけっこういたものでした。それを総称して「秘密の花園」という言葉が生まれたのですが、この言葉は非常に面白いと思いました。

今回のアンケートでは、そういう「秘密の花園」的な評価が出てきたのかな、と考えています。(私は、こういったフィリピンの「来てみなければわからない良さ」「穴場的感覚」が非常に好きで、これからもずっとアジアのマイナーな存在であれば良いのにと思っています。)

●国内回帰!

一方、無視できない「国内回帰」の20票。これは重いです。

この票の裏には
「フィリピンはだめだ品質が上がらない」あるいは「フィリピンだけでなく海外はどこもだめだ。日本でやったほうがよい」
「日本も最近はかなり値段が下がっているので、もう海外でやる意味が無い」
というような意味が込められていると思います。
この票を入れた人のほとんどは、実際にここで日本とかかわりのある仕事をしている人だと思うので、3倍くらいの重さで見たほうが良いかもしれません。(退職して仕事をしていない人がこの票を入れるとはあまり思えないので)
いずれにせよ、身の引き締まる思いがします。

●ベトナム9票、インド5票、その他3票、中国2票

このメルマガを見ている人は、何らかの形でフィリピンとかかわりのある人ばかりだと思うので、その国の国民性がいかに仕事に影響を与えるかを身にしみて感じている人がほとんどであると思います。そういう意味でベトナムは、英語が通じないなど問題があったとしても注目されているのではないかと思います。一方、機密漏洩、反日デモなどで日本との関係が取り沙汰される中国に票があまり入らないというのも、納得できます。かなり冷静な票の入り方だな、と感じました。

コメント (4)

お久しぶりです。

でもこのblogを見る人はフィリピンに対するバイアスが
思いっきりかかっていますので、あまり意味ないような気がします。

tom in manila {134} 2007 年 4 月 24 日 @ 2:33 PM

ですからそれも考察のひとつです。

Shusei {135} 2007 年 4 月 24 日 @ 3:04 PM

昨今よく言われる製品の品質の低下。
「図面をただ描いている」「製品をだた造っている。」という観点から目先のコストダウンに走り海外での作業を増やす。
品質の低下は国内での検図、現場手直し作業を招き不具合の発生ひいては国内社員のモラルの低下も招いています。フィリピンに限らず海外での作業を増やせば増やす程、国内の人間が犠牲となり疲弊する構造があるのは確かです。
よくできた図面、製品には発注者が見ても気品(見た目の美しさだけでなく製作者が製作し易い、また間違わないようにする配慮等)があり、感心したものです。このレベルまで社員の入替りの激しい海外のレベルを上げるのは容易ではありません。結局作業とは営業、設計、製造等お互いに尊敬し認め合う関係でないと上手くいかないのでしょう。
「安さを求めて海外に出るのではなく、優秀な社員を求めて海外に出る、結果コストダウンが行われる。」
こういった姿勢でアウトソーシングに臨むのが正しい方針かと考えております。結果、組織の複雑なしがらみさえ何とかすれば(難しいですが・・)、かなりの生産性の向上が見込める日本回帰も悪くないのではないでしょうか。

monsuke {136} 2007 年 4 月 25 日 @ 12:34 PM

何か、うちの会社のことを、言われているようで、耳が痛いです。
確かに、バイバックされる側とすれば、現場で、余計な作業は増えるし、モラルは下がるなどの、歪が生じるのかもしれません。
只、経営側からすると、同業他社との競合に、勝つためには、やむを得ない、というのはあるでしょう。
                              
では、心のこもった製品を、どうやったら現地の人たちに作って
貰えるようになるのか、責任者である日本人の腕の見せ所でしょう。
大手の会社になればなるほど、日本から出向してくる社員は、殆んど事なかれ主義で、問題回避ばかりに気をとられ、たいした仕事もせずに、赴任期間を終え帰国します。
                              
当然、こういう人たちは、心の通った製品など作れる筈もなく、ただ、なんとなく昼間会社にいて、夜はカラオケといった毎日を過ごしています。
中小企業の人たちは、日本での競合が激しいだけ、こちらに拠点を造っても、熱心で、日々、現地社員の教育に時間をそそぎ、品質の向上に努めている、という会社が多いような気がします。
                              
要するに、たとえどこの国で生産しようが、それを作らすことの出来る日本人の器量が、必要だということです。
誰にでも出来ることではないとおもいます。
そこに根を生やして、失うものはない、確固たる信念で背水の陣を敷くような、心構えでやる覚悟が必要でしょう。
                              
フィリピンでやりたい人はフィリピンで、ベトナムでやりたい人はベトナムで、というように、自分のフィーリングにあった所でやるのが一番でしょう。
いずれにしても、その位の覚悟がなければ、海外では成功しないでしょうし、まして心の通った製品など、出来ないと思います。
                              
マニュアルに支配されている日本よりも、アンビリーバブルが連続の、フィリピンの方が私には魅力です。

moimoi {137} 2007 年 4 月 25 日 @ 3:05 PM
 

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