ある既存企業に対するコンサルティングを行いました。
従業員を集めていただき、準備したパワーポイントにそって、当社スタッフから一つ一つ説明を行いました。
社長の高い理想を、契約書や就業規則、帳票類に落とし込み、説明し、試し、調整を加えつつ実践に移していくという地味な組織作りです。

どんなに平凡な商材でも卓越したマネジメントがあれば、商売はそこそこうまくいきます。
どんなに商品がすばらしくても、マネジメントがめちゃくちゃだと、必ず内部崩壊を起こします。
海外で仕事を行う多くの日本人が陥る罠は、技術的な面ばかりに関心がいってしまうという点です。
通信の問題はどうしよう、言語の問題はどうしよう、研修はどうしよう、
この商品は売れるんじゃないか、これは斬新なアイデアだからフィリピンでもヒットするに違いない・・・
ところが、卓越したオペレーションさえあれば、実はこういうことって、どうでもよかったりする。
もちろん、今回の企業のように、商材が素晴らしいところは、さらに成功する可能性が高い。
スターバックスなんて最たる物で、出てくるコーヒなんて泥水みたいなもの。
なのに、オペレーションが、一応、徹底しています。よく、従業員が描いたコーヒーなどの”絵”がメニューボードに描かれていますが、あれなんて、「何月何日に、これと全く同じ絵を、何番のチョークと何番のチョークを使って描く」とマニュアルに全て書かれています。なので、絵を描くのが初めての従業員でも描くことができ、どの店舗に行っても、全く同じ絵が描かれています。
ここまではとても無理だとしても、たとえば、
従業員同士が教え合うという風土があれば、教育システムなどは、多少の土台さえあれば、社員が勝手に作りかえていきます
業務フローの土台があれば、これも社員が改良を加えていきます
罰則が成文化されていれば不正は減ります
”土台”だけつくって与えてやったときのフィリピン人の適応・改良能力には目を見張るものがあります。
”土台”無しで、「おめーらで考えろー」は時間の無駄です。
それと
従業員の不満を吐き出すチャネルを作っておくと、とたんに組織が落ち着いたりします。
社長一人でそのほか全員が従業員、という小さな組織では、こういう不満吐き出しチャネルを作るのは非常に難しいですが、私どものような外部機関を不満吐き出しチャネルとして活用するのは、組織運営上、かなり効果があります。
フィリピンでのビジネスというのは、実は楽しいものなんです。
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