まだ会社をやって間もないので、「税務監査(オーディット)」というものを経験したことがない
このフィリピンの税務監査呼ばれるものが、どんなものなのか、少しわかってきたので書きます。
まず基礎知識として(間違ってたらご指摘ください)
【毎月報告】
毎月、売り上げを税務署に報告する。
毎月の売り上げ報告は、法人税の支払いのためではなく、VAT(12%消費税)の支払いのためです。
また、同時に従業員の所得税も報告し、会社がまとめて支払う。
従業員の所得税の方は、天引きしたものを納めるだけ。
会社の経費は毎月の報告には含まれない。なので利益も申告しない。
売り上げだけの合計数値だけ報告し、VATを納める。レシートの提示などは一切不要。
PEZA企業はVAT無し。円やドルの売り上げもVAT無し。
VAT無しでも、報告は必要。
【四半期報告】
3ヵ月に1回、Quarterly Report という、四半期報告を行う。
四半期報告では、経費と売り上げから、利益を計算し、法人税を納める。
法人税は簡単に言って34%。PEZA企業は最初の4年はゼロ、その後は粗利の5%。
で、この四半期報告でも、BIRは、レシートがどうだとか、そういうチェックは一切行わない。
単に、申告された書類を受理し、窓口で支払いを受けるのみ。
【年次報告】
毎年、3月、6月、9月は四半期報告の月で、最後の12月は四半期報告の代わりに、年次報告(Annual Report)を行う。
この年次報告が一番重要で、ここでその年の税金が決定する。
で、会計士曰く、「ほとんどの企業は、3回の四半期報告は、全て赤字で報告し、年次報告でドバっと税金を払う」のだそうな。
その仕組みがよくわからないのだが、とにかく、途中の報告は、売り上げを大して報告せず、全て年末に調整するのだそうだ。
前年の赤字を今年相殺したり、もう終わっている毎月報告の数字を変更(Amend)したりもできるみたいで、結構、自由な感じ。
【税務監査】
数年たつと、税務署が監査に来ることがある。
だいたい3年前とか5年前の帳簿をチェックしに来る。
フィリピンの場合、ここで「税務署の役人に帳簿を開けさせるか、あけさせないか」という2つのやりかたがある。
帳簿を開けさせる場合、BIR職員は、帳簿の間違い徹底的に追求し、追徴金だとか、ペナルティだとかをどんどん加算していき、数万ペソの請求をする。
帳簿を開けさせない場合、帳簿を開けないかわりに、帳簿を開けていればおそらく見つかるであろう追徴金をマルっと15万ペソ、というように見積もり、15万ペソなら15万ペソを請求される。それで監査完了。これははっきり言って、裏のやり方。
これを、コンプロマイズ(妥協)とフィリピンでは呼ぶようである。
で、後者の、コンプロマイズの方法をいったん選択すると、翌年もBIRはやってきて、またコンプロマイズをさせに来る。その料金が15万ペソから20万ペソになり、翌年は25万ペソになるのだとか。
この金額は、業種や規模によって相場が違い、飲食ならこんくらい、日系企業だからこんくらい、というように決まっていると思われる。
別の日本人の会計士さんの話では、1回目のときに絶対にコンプロマイズせずに、まじめに対応し、不服なら裁判も辞さない構えを見せ、相手に「この会社は、めんどくせーから来年はやめよう。他にいくべ。」と思わせることが大事だとか。
私もそれを信じ、自分の会社の会計士には、
「僕はコンプロマイズは絶対しない。1回目は15万ペソでも20万ペソでも払うから、なるべくペナルティ食らわないように頼む」と伝えた。
いつも思うのだけど、会計士ってプロなんだから、ペナルティをたとえば半分保障します、とかできないのかね。
>いつも思うのだけど、会計士ってプロなんだから、ペナルティをたとえば半分保障します、とかできないのかね。
ゴルゴ54 {7239} 2010 年 3 月 31 日 @ 12:56 PM・・・に、ついて、あまり書けない話。
日本では、税理士保険なるものがある。
ある税理士が、消費税を間違えた。その額、億単位におよぶ。
んで、後出しで当該保険に加入→保険金で納税者に補填。
みっともないことだ。
他にも、多々ある。らしい。
人間のやることだから、間違いは仕方ない。
話はP国にもどし、
>3回の四半期報告は、全て赤字で報告し、・・・
のくだりは、少々??かな。
>「僕はコンプロマイズは絶対しない。1回目は15万ペソでも20万ペソでも払うから、なるべくペナルティ食らわないように頼む」と伝えた。・・・
は、読者全員も、そのとおり!それでいけぇ!と、思っていると思います。
その方針からすると、会計士曰くの殆どの会社がしているという3四半期の「赤字報告」は、ウマくないと思います。清々堂々でない。もんね。
完璧を期し、ソコントコも徹底してやります。
会計士は、「プロ」ですから報酬を払う以上、手間、手を抜かせません。
私なら。ね。
普段(四半期報告)のいい加減さが、本決算の申告内容(業績ではなく、決算事務手続きの内容)に影響が、必ず出ます。
BIRに気を取られずに、その会計士の仕事ぶりに「目を光らす」ことが、本当のBIR・Audit対策になることでしょう。
と、思いました。
しかし、海外でカジノで勝った場合、申告するかな?
どしよう。