ゲーム理論のしっぺ返し作戦というのがある。
ちなみに、ゲーム理論を聞いたことの無い人は、何かで読んでおいて損は無い話です。「利己的な遺伝子」にたくさん出てきます。
ゲーム理論のしっぺ返し作戦とは、基本的には他者に対して友好的な態度を取り、協力してくる者には協力し、相手に裏切られたら即座に裏切り返す。
という戦略のことで、単純なのに、効果が高い、といわれている。
これ、フィリピンでのマネジメントには結構使えます。
とにかく性善説で運営し、社員が裏切ったらドカンとやる。
これ、最強。
例えば、基本的に、全ての報告は全て正直にされているものとして、社員を100%信じる。
細かく、チェックとかしない。
「はい、オッケーオッケー」で、どんどん仕事を回しちゃう。
パスワードとか、セキュリティとか、ガチガチにしない。
そのかわり、どんな些細であっても、万が一不正が出てきたら、すぐ解雇。
その人物が、会社にとって超重要だろうが、すぐ解雇。
極端にいえばそういうマネジメントのことです。
もうひとつの例。
遅刻のルールとか、残業の申請手順とか、休暇の取得手順とか、ものすごいガチガチの規則を作っておき、社員に同意を得ておく。
実際は、それらのルールを実行に移さず、普段はユルユルで運用する。
不正がひとつでも見られた時点で、ガチガチの運用に移行する、ということを伝えておく。
いつも思うのだけど、書類やら、承認サインやら、パスワードやら、指紋認証やら、そういうシステムでガチガチにするのは、すでにマネジメントのドツボにハマッっている状態だと思う。
書類を作ったり、ルールを作ったりするのに生きがいを感じる人はやっていればいい。でも、経営者にそういう人はいません。
一番いいのは、書類やら、承認サインも、パスワードも、指紋認証も、なーんにもしなくても、不正が行われず、うまくいくこと。
何もしなくてよければ、金がかからないし、余計なエネルギーが要らない。
それで節減できるコストはかなりでかい。
でも、ただ信用するだけではだめ。
それを裏切ると、えれー恐ろしい目にあうぞ、ということを、一度でもいいから見せておくと、信用が生きてくる。
だから、就業規則で、普通の企業では、不正な報告はせいぜい警告とか、3日間の停職なのでしょうが、ここははっきりと、「dismissal 解雇」と書くべきなんだな。
それと、不正というのは、チェックして発見するよりも、他の社員が教えてくれることの方が多いので、実は、不正がないかチェックする必要すらない、ともいえる。
だから、もし会社に指紋認証システムを付けたという人がいたら、言われちゃいます。
「おまえはもう、ハマっている」
by ケンシロウ
小心者の私にはそのようなマネジメントは出来ません。
NVCMI {3790} 2009 年 5 月 22 日 @ 10:44 AM