しっぺ返しマネジメントはフィリピンで有効。
2009 年 5 月 21 日

ゲーム理論のしっぺ返し作戦というのがある。

ちなみに、ゲーム理論を聞いたことの無い人は、何かで読んでおいて損は無い話です。「利己的な遺伝子」にたくさん出てきます。

ゲーム理論のしっぺ返し作戦とは、基本的には他者に対して友好的な態度を取り、協力してくる者には協力し、相手に裏切られたら即座に裏切り返す。

という戦略のことで、単純なのに、効果が高い、といわれている。

これ、フィリピンでのマネジメントには結構使えます。

とにかく性善説で運営し、社員が裏切ったらドカンとやる。

これ、最強。

例えば、基本的に、全ての報告は全て正直にされているものとして、社員を100%信じる。

細かく、チェックとかしない。

「はい、オッケーオッケー」で、どんどん仕事を回しちゃう。

パスワードとか、セキュリティとか、ガチガチにしない。

そのかわり、どんな些細であっても、万が一不正が出てきたら、すぐ解雇。

その人物が、会社にとって超重要だろうが、すぐ解雇。

極端にいえばそういうマネジメントのことです。

もうひとつの例。

遅刻のルールとか、残業の申請手順とか、休暇の取得手順とか、ものすごいガチガチの規則を作っておき、社員に同意を得ておく。

実際は、それらのルールを実行に移さず、普段はユルユルで運用する。

不正がひとつでも見られた時点で、ガチガチの運用に移行する、ということを伝えておく。

いつも思うのだけど、書類やら、承認サインやら、パスワードやら、指紋認証やら、そういうシステムでガチガチにするのは、すでにマネジメントのドツボにハマッっている状態だと思う。

書類を作ったり、ルールを作ったりするのに生きがいを感じる人はやっていればいい。でも、経営者にそういう人はいません。

一番いいのは、書類やら、承認サインも、パスワードも、指紋認証も、なーんにもしなくても、不正が行われず、うまくいくこと。

何もしなくてよければ、金がかからないし、余計なエネルギーが要らない。

それで節減できるコストはかなりでかい。

でも、ただ信用するだけではだめ。

それを裏切ると、えれー恐ろしい目にあうぞ、ということを、一度でもいいから見せておくと、信用が生きてくる。

だから、就業規則で、普通の企業では、不正な報告はせいぜい警告とか、3日間の停職なのでしょうが、ここははっきりと、「dismissal 解雇」と書くべきなんだな。

それと、不正というのは、チェックして発見するよりも、他の社員が教えてくれることの方が多いので、実は、不正がないかチェックする必要すらない、ともいえる。

だから、もし会社に指紋認証システムを付けたという人がいたら、言われちゃいます。

「おまえはもう、ハマっている」

by ケンシロウ

コメント (2)

小心者の私にはそのようなマネジメントは出来ません。

NVCMI {3790} 2009 年 5 月 22 日 @ 10:44 AM

ウン、おもしろい。実に現実に合った考えであり、学ぶべき行動理論だと思います。解雇、と告げると涙戦術で頑張ってくることが多い。何度か、「オッケー、じゃあラストチャンスね」と助けてあげたが、結果、彼等は必ず同じ過ちを繰り返す。最後は、ある日突然に辞める。別の良さそうな所を見つけたから、移動したらしい、と同僚スタッフから聞かせられる。でも彼等、彼女らのすごいところは、そんな自ら辞めた者が、数カ月すると、戻りたい、と申し出て来る。勤めてみたら「こっちの方が良かった」だって。いやはや、恥ずかしさ’なんて無いのだろうか。 無い!  甘く見られてるんですね。 

Onodera {3976} 2009 年 7 月 10 日 @ 3:43 AM
 

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