

AutoCADを利用したデータ集計作業
AutoCADには属性ブロックという大変便利な機能がありますが、残念ながら活用されているケースは多くありません。日常的にAutoCADを利用する方でも属性になると「よくわからない」という方がほとんどです。
属性とは、ブロックに文字や数値情報を持たせる機能で、さらにエクセルと絡めることでAutoCADの利便性が飛躍的に増大します。
典型的な利用方法は数量拾いですが、建築の仕上表や面積表、建具表などのデータベース的な図面は属性との相性が良く、属性を活用することで、効率的にかつ不整合のない図面を作成することができます。
「ひょっとしてこの図面はその属性とやらを使うと簡単にできるのでは?」と思った場合はご連絡ください。ご相談にのります。
例1) 3,000を超える建具の建具表まとめ
建具表のまとめはある程度の規模の建物になると頭の痛い作業です。
手作業で膨大な時間をかけて原稿を作るか、REVITを使うくらいしか方法がありません。
オフショアキャドでは建具に関するあらゆる情報をAutoCAD上で統合し、特殊な方法を使ってナンバリングとまとめを短時間で行い、建具キープラン、建具リスト、建具数量表を作成します。
用途ごとに集計することも可能です。
建具の数が膨大になる複合施設、総合病院、大規模マンションなどで威力を発揮します。
3,000を超える建具であっても対応可能です。
作業中に区画ラインが変更になったり、建具仕様の変更にも追従可能です。
建具記号や建具リストのフォーマットは問いません。
従来の手作業に比べて、手作業がほとんどないため、作業時間が短く、精度が高いです。
建具キープランと建具表の食い違いは発生しません。
高層複合施設では建具個数が3,000個以上になりますが、7営業日ほどでまとめます。

例2) 用途別面積表などの集計を伴う図面
用途別にポリライン求積を行います。
集計後にプラン変更があっても、リアルタイムで集計ですので、数時間で再集計可能です。
Revitは使用せず、二次元AutoCADのみで行います。
複合施設や、部屋数の多い総合病院などで威力を発揮します。
各室ポリラインの作成にはややマンパワーが必要となりますが、その後はリアルタイムで集計可能です。

例3) 図中の部品点数、壁面クラックなどの集計作業
属性ブロックを利用し集計します。

例4) 一覧表と図面間で、高い整合性が必要な作業
属性ブロックを活用することで、一覧表と図面間とで高い整合性を必要とする図面の作成を行います。
- 仕上表に書かれた天井高、スラブレベルなどを正確に平面図に反映させる
- 各部屋の面積を表と図面の両方に再確認記載する
- 建具キープランと建具リストを食い違いなく作成する
建築以外の分野でも応用可能です。

防水、断熱材、区画図、壁種別図などの概算資料作成
時間が限られた中で、これらの資料を作成するのはマンパワーだけでなく建築の知識と経験が必要となります。
平・立・断・仕上表程度の資料があれば、その情報のみをもとに、概算資料を作成します。
CADデータがない場合は、PDFをCADに外部参照して作図します。
対応可能図面
- 防火区画図
- 壁種別図
- 建具キープラン、建具リスト
- 防水範囲図
- 断熱範囲図
- 雨水計画図
- その他天井範囲図、OAフロア範囲図、スラブレベル図などの平面系範囲図
- 防火区画図は壁種別及び建具へ大きく影響しますので、スケッチをご提供いただくか、こちらで作成したスケッチを発注者様側で即日チェックしていただく必要があります。
複雑な処理を大量の図面に対して行うような業務
大量の図面に、何か共通の処理を行わなければならないときは、その都度AutoLISPプログラムを作成し、自動処理を行います。
AutoLISPプログラムは即日で作成します。
例えば、全てのオブジェクトのz座標を0にするというような作業は手作業ではほぼ不可能ですが、プログラムを活用することで、短時間に漏れなく作業を行うことが可能です。
自動化が難しい作業であれば、手順を確立したのちマンパワーを活用して水平展開し、短時間で完了させます。
その他、大規模プロジェクトの意匠図関連業務
大規模プロジェクトの意匠図を作成します。
オフィスビル、マンション、工場、商業施設、病院など、規模の大きな建築物の意匠図を専門に行っております。
平面詳細図、階段詳細図、展開図、求積図、施工図から竣工図を作成する、など一時的にマンパワーを必要とする建築図面の作成を行います。